西国極楽浄土をテーマにした庭園には、四季折々さまざまな花々が咲き誇る鎌倉 長谷寺――本展では前期・後期に会期を分けて、それぞれの時期に見ごろを迎える花の作品(絵画や写真)とともに当山の行事を織り交ぜながら仏さまの作例をご紹介します。
前期では灌仏会(花まつり)にスポットライトを当てて、当山で所蔵するお釈迦さまの作例を展開します。本展では灌仏会の際にお祀りする誕生仏を展示するほか、当山所蔵ガンダーラ仏の初公開もございます。
初夏へと季節が変わる後期では、本年5月に境内のあじさい散策路にお招きする「あじさい観音」さまを中心にその製作過程ほか、《あじさい屏風》や長谷観音像に関する作例の展示も行ないます。
前期・後期を通して鎌倉 長谷寺の“花浄土”をご体感いただければ幸いです。