「観音さまは男?女?」
こんな疑問を持たれる方も多いと思います。さらに、「如来や菩薩のような高位の尊格には、性別はありません」「菩薩は男性の服装をまとっているので、男性です」といった定型的な答えではいまひとつ釈然としない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは、観音菩薩がしばしば女性性や母性と結びついたかたちで表象されるからでしょう。
本展では、新春恒例の弁才天・大黒天の両尊開帳にあわせて、女神である弁才天の仏像・画像とともに、観音菩薩の女性性を示す絵画作品を、当館所蔵品からセレクト。遠くネパールや中国の仏画も登場します。
「観音さまは男?女?」
ぜひ、ご自身なりの答えを探してみてください。