2025年は巳年。新春を迎えるにあたり、館蔵品のうち巳年ゆかりの神仏にちなんだ作品をご覧いただきます。
まず、巳年(=へび年)といえば主役はなんといっても弁天さま。インド生まれの水の女神である弁才天は、元来は技芸と弁舌の守護神で、日本においては人頭蛇身の宇賀神と習合したことで財福神としての性格を強く帯びることとなりました。本展では、毎年恒例の《出世弁才天像》の開帳にくわえ、蛇を頭にのせた宇賀福弁天としての図像的特徴を備えた《弁才天十五童子画像》2幅、幕末期の見立て役者絵《七福神稽古まち》など弁天さまゆかりの彫刻・絵画を一堂に展示します。
また、巳年の守り本尊である普賢菩薩も忘れることはできません。本展で初公開となる鎌倉期の仏画《普賢延命菩薩画像》は、小品ながら優美な中世密教絵画の秀作です。このほか、釈迦如来の脇侍としての普賢菩薩が描かれた《釈迦十六善神図》や、文殊・普賢菩薩の化身とされる寒山・拾得を描いた水墨画など、通常非公開の文化財をご覧いただきます。
さらに、同じく巳年の守り神として知られる妙見菩薩の本地にも数えられる《十一面観音菩薩立像》、毎年多くの方に楽しみにしていただいている《出世大黒天像》《恵比寿神像》のご開帳も併せて行います。
長谷寺へのお参りの折は、ぜひ観音ミュージアムへお立ち寄りください。新年のご多幸を、心よりお祈り申し上げます。
開館時間 | 9:00~16:30(入館は16:00まで) |
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休館日 | 会期中無休 |
入館料 | 大人(中学生以上)300円 小人(小学生)150円 ※長谷寺拝観料別途(大人400円・小学生200円) |
お問い合わせ | 〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷3-11-2 宗教法人長谷寺内 TEL 0467-22-6100 FAX 0467-22-6101 |